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KLX250とW650で行く、2泊3日の東北ツ-リング 3日目(会津若松~飯能) [バイク]

~会津若松~
8月9日、もっと走っていたいけど東北ツーリングも今日が最終日だ。

昨日食べたYHの晩御飯は、桜肉を使った輪っぱ飯でとっても美味しかった。
朝食もペアレントさん手作りのパンに、挽きたて淹れたてのコーヒー、サラダ、果物。
食べ物が美味しいと、それだけで幸せな気分になれる。

会津野YH前にて
会津野YH.JPG

YH周りはひたすら田んぼが広がる
YH前にて.JPG

関東地方は午後から天気が崩れるようだけど、高速で帰るだけだし、今更どうってことはない。
晴天の下で鶴ヶ城見学ができるだけで上出来だ。

今日はできるだけ手早く荷物をまとめ、9時前には出発する。

昨夜は真っ暗で、どれだけ走っても進んだ気がしなかったけど、太陽の下では快適そのもの。
あっという間に会津若松市内に入る。

鶴ヶ城前にある駐車場の、バイク用の駐輪スペースにバイクを駐める。
駐車場は有料だけど、バイクは無料だって。

お堀を渡り石垣の間を抜けてお城を目指す。
1002鶴ヶ城1030.JPG

かつてはここはお殿様が住んでたところで、自分らみたいな平民には近づくこともできなかった場所。
戊辰戦争では激戦を繰り広げた場所でもある。そこかしこに見張りの侍が立っているところを想像してみる。

お城は戦後に新しく作られたもので、中は資料館になっていて会津の歴史を学ぶことができる。

会津藩の成り立ちから明治維新まで一通り学んだら、最後は天守閣で会津の町並みを一望する。

飯盛山を正面に眺める。
1003飯森山1044.JPG

時間があれば、お城の向かいにある県立博物館や飯森山まで足を伸ばし、白虎隊の資料館も見たかった。
しかし、お城だけで2時間近く過ごしているのだ。他のところを見ていたら会津若松を出る頃には日が暮れてしまう。

後ろ髪を引かれながら出発すると、ウェストバッグにつけたプロトレックが36度を示している。
暑いことは暑い。でも「茹だってぶっ倒れるんじゃないか?!」と心配したほどではない。

走り出すとすぐに汗は引くし、思ったより革パンも暑くなかった。

すぐに高速に乗るのはつまらないので、国道118号を南下して須賀川ICから東北道を下るのがこの先のルートだ。

市街地を抜けたところで給油する。
東北で気づいたのはガソリンスタンドの多さだ。タンク容量の少ないKLX250にはとっても有難い。

昼食を芦ノ牧温泉を抜けた先にある「大川ダム茶屋」でとろうと思っていたら、建物はあって人もいたけど店じまいしててガッカリ。
須賀川ICまでで、マップルに載っている唯一のお店だったのに・・・。

仕方ないから先へ進み、どこでも良いから食事出来そうな店に入ろう、と決める。

しかし、いくつか集落はあっても飲食店なんてどこにもない。阿武隈ラインと同じパターンだ。
集落では自動販売機すらまばらで、「次に自動販売機があったら止まろう。」と心に決めて走る。

そんな状況で見つけたのがここ、「東北釣堀苑」
釣堀.JPG

釣りをしている人は誰もいないし、人の気配もない。さっきの「大川ダム茶屋」と同じパターンが頭をよぎる。

池には魚がいっぱい泳いでいるから営業はしているんだろう、
釣り堀だけど「岩魚料理」って書いてあるし、食事もできるだろうと、ダメ元の気分で入口を目指す。

おじいさんかおばあさんが出てくるものと思ったら、出迎えてくれたのは帽子をかぶったお洒落なお兄さん。
「なんか予想と全然と違うぞ、ほんとに店の人?」
と戸惑いつつ、「あの、食事できますか?」と聞いてみる。

お兄さん、「あー、出来るよ。でも岩魚のほかはお握りしかないけど、いい?」

昨日はお握りすら食べられなかったのだ、それで十分。

釣堀だけあって、岩魚は自分で釣っても、獲ってもらっても値段は変わらないらしい。
せっかくなので自分で釣ることにする。

カミさんはノンアルビールで一杯。
1004釣り1238.JPG

ドッグフードみたいな餌がカラカラに乾いて、釣り針に刺すのが大変。

岩魚は大量にいて、すぐに餌に食いつくのだけど、すぐに吐き出してしまう。
アタリを合わせるのがに難しく、なんとか1匹釣り上げる。

それを見て、最初は「いい」って言ってたカミさんも、「私も~」と参加。

1人1匹で十分なので、カミさんが釣っている間に、ノンアルビールを飲んで喉を潤す。
「うまい! 美味すぎる。」

ここの釣り堀の水は山の湧き水を引いていて、飲料水にも使っているんだとか。
飲み物を冷やすのに使っているケースに勢いよく注ぎ込む水も湧水で、そのまま飲めるらしい。
湧水.JPG

試しに飲んでみると、なんとも冷たくてまろやかな味。これでコーヒーを淹れたいなあ。

しばらくするとカミさんも釣ったみたいなので駆けつけると、腹に針が刺さっている。どうやら「引っ掛けた」ようだ。
ま、釣ったこととには変わりなく、ご主人に岩魚の入ったバケツを渡すと、手早く捌いてくれる。

どうやって焼くのかと思ったら、店の中にある囲炉裏に串刺しにした岩魚を立てている。
1005岩魚1303.JPG

まさか、ここに来て憧れの「囲炉裏で焼いた岩魚」が食べられるなんて!!

そのへんの餌をたっぷり食べた養殖物と違って、ここの岩魚は共食いを始めるまで餌をやらず、厳しい環境で育っているので身も締まっているのだとか。

脂の多い魚を炭火焼くと、脂肪が落ちて食べる頃にはすっかり身がスカスカになっているのだとか。
それが、ここの岩魚は脂が少ないので、じっくり焼くことができるんだって。
あー、思い出したらまた食べたくなってきた!

20分くらいかけてじっくりと炭火で焼かれた岩魚。「全部食べられっから」とご主人。

頼んだのは岩魚とお握りだったけど、味噌汁と山菜もオマケしてくれた。
1007岩魚定食1321.JPG

早速かぶりついてみる。生臭さは全くなく、身は引き締まって、それでいてふんわり。
例えるなら、上等な鶏肉のササミをさらに柔らかくした感じか。

岩魚は頭から尻尾まで、全部美味しく頂きました。
ごちそうさま.JPG

あー、また食べたいぞ! できれば会津の地酒、辛口の純米酒があれば後は何もいらない。

でも、カウンターには「閉店のお知らせ」が・・・・。
こんな素敵なお店がなくなるなんて。

聞いてみると、色々と事情が重なって営業を続けるのが大変らしい。閉店するかどうかまだ思案中だとか。
「是非とも続けてください!」と何度も喉まで出かけるけど、ご主人方にも事情があってのこと、無責任なことは言えない。
年内いっぱい(といっても11月までだけど)は営業しているそうなので、また行きたいなあ。

精算したあとにご主人の語りを聞いて楽しく過ごす。

台風の最中に、大きな石が火花を散らしながら渓流を転がる中、湧き水を引くホースを直しに行く苦労話が、ご主人が語ると笑い話になるから不思議だ。

ご主人の話、囲炉裏にあたって酒飲みながら聞きたかったな~。

今回の旅で初めてちゃんと摂った昼食だったけど、一番感動した食事だった。
やっぱり旅の醍醐味は、こういう予想外の出会いだろう。

腹が満たされて、山道を抜けてから眠気と闘いながら須賀川ICにたどり着く。
目指すは那須高原PAだ。

東北道は交通量も多くなく、快適に走る。
午後から天気が崩れる予報だったけど大丈夫そう、これなら今日は雨に降られないかも!

なんて思った途端に大粒の雨が降り出してくる。

あっという間に土砂降りとなり、メッシュジャケットがあっという間にぐっしょりと濡れる。

1組のライダーが路肩にバイクを止めてカッパを着込んでる。もの凄く危険だ。
「いや、それはアカンやろ。気持ちは分かるけど。」 とりあえずすれ違いざまに突っ込んでおく。

自分たちも次のPAで止まってカッパを着よう、と思ってたら、すぐに雨は止んで太陽が顔を出す。
どうやら局地的な雨だったみたいだ。

気温は高そうだけど、ジャケットが濡れているので冷えて気持ちいい。まさに水冷だ。

那須高原SAに到着した頃には、すっかりとジャケットは乾いてる。
革パンもメッシュのカミさんは、当然下半身も濡れて不快だったらしいけど、メッシュじゃない革パンの自分は平気だった。

徐々に交通量も増えてきて、1箇所だけ渋滞あったけど、割とスムーズに久喜ICまで進む。

この間、いったい何回東北釣堀苑で食べた岩魚を思い出したことだろう。
1006釣堀1247.JPG


一旦下道に降りて、圏央道の桶川北本ICを目指す。ここまで来たら、飯能はもうすぐだ。

「晩御飯はどうしよう。帰って作るのは有り得ない。でもコンビニとかファミレスもやだなあ。」
と考えながら走っていると、コンビニ休憩の際、カミさんがこの辺に美味しいラーメン屋があるという。

この時点でわかっているのは「久喜ICの近く」「とっても美味しい」ということだけ。
これでは道行く人に聞いても絶対わからないだろう。

バイク仲間のブログ記事に載っていたというけども、異様にバッテリー消耗が激しいカミサンのiPHONEは、すでに平たい箱と化している。

3日経って1目盛も減っていない自分のガラケーとオフライン仕様のiPHONEを駆使してラーメン屋を調べる。

その結果、桶川駅の「ふくのや」という店であることが判明する。
まだ桶川駅は通り過ぎていない。定休日でもない!

「ふくのや」の最寄りの交差点は、県道12号の高架下にあるので、初めてだと分かりにくい。ツーリングマップルだけではちと厳しい。

駅の周りを少し迷ってなんとかたどり着く。

幸運にも並ぶことなくカウンターに座る。

注文を取りに来た店員さんに「オススメはなんですか?」と聞くと、
少し向こうの方から「塩」、「塩」とボソリと呟く声が聞こえた(気がした)。

チャーシュー麺塩味 味玉トッピング
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カミさんの友人の旦那さんがラーメン通で、この店の虜になり、顔なじみになるまで通っているという程のラーメン。

美味しくないはずがない。

汁までしっかりと頂きました。

満腹となったあと、思ってたよりも交通量のある圏央道から関越自動車道に入り、狭山日高ICで降りる。ここまで来たら着いたも同然。

無事飯能の自宅に到着~!
1009到着2110.JPG


1日目:629km
2日目:261km
3日目:323km
合計:1213km

とーっても楽しかったけど、今回は高速料金とガソリンの支払いを全部カードで済ませたから、引き落とし月が来るのが怖い・・・。

KLX250とW650で行く、2泊3日の東北ツ-リング  2日目(松島~会津若松) [バイク]

~出発~
朝食を終えて支度を済まし、荷物を持って外に出てみれば「雨」。

早朝に激しい雨音で目が覚めたけど、朝食前に散策した時は霧雨だったけど、出発になれば雨は止むものと思ってたのに。

そのうち止む事を期待してウダウダと準備するも結局雨は止まず、9時半にやっと桜荘を出発する。

見送ってくれた女将さんも「のんびりしてるなあ」と呆れたことだろう。
出発.JPG


本日の目的地は会津若松にある会津野YH。
仙台市街を避けながら南下して阿武隈ラインを走り、磐梯吾妻スカイラインが本日のメインディッシュだ。
下道オンリーで約250キロ。朝がこんなにゆっくりで大丈夫か? と一抹の不安を覚える。

走り出してすぐに立ち寄ったコンビニが偶然にも旧野蒜駅で、ホームだけが残されている。
0902野蒜駅跡1032.JPG

コンビニに併設された展示室で震災の写真をみる。

これまで走ったところは、当然ながら被災した家やガレキは残っていない。
空き地が広がるのを見て、「前にはここに家とかあったのかなあ?」と想像して走ってた。

自分がいる野蒜駅も甚大な被害を受けて廃駅となったけど、震災時の痕跡は写真が留めるばかりだ。
1時間ばかりコーヒーを飲んだり、写真を見たりして過ごす。

コンビニを出発してしばらく行くと、被災した一軒家がそのまま残されていた。
もしかして、津波を忘れないように敢えて残しているのかな?

芭蕉の句で有名な松島に入る頃には雨も止んで、というか、道路が濡れていない。
東松島だけ雨が降ったみたい。豪雨とまではいかないが、かなり局地的な雨だったようだ。

松島の遊覧船乗り場付近は凄い賑わいだったけど、その先にある双観山展望台は数組の観光客しかいない。

展望台から松島を一望する。
0903松島1108.JPG


曇り空だったせいか、大した景色には思えない。
芭蕉が句に詠んだから、「ここがあの松島か!」と思ったけど、景色自体は天橋立の勝ちだな、なんて思うのは関西圏出身者の対抗心か?

それとも遊覧船巡りに魅力があるのか? 芭蕉が遊覧船に乗ったとは思えないけど。

展望台で「お昼どこで食べる?」なんて気が付けば時刻は11時半。
会津野YHは遥か先なので、ツーリングマップルに載っていた、丸森町にある金八寿司の「ライダー寿司」を目標にする。

混み気味の多賀城市を抜ければ交通量は一気に減る。仙台市を避けて県道10号線を走る。
曇りがちだった空はすっかり晴れ渡り、田園に映える稲穂の緑がまぶしい。

左手には緑地、右手には田園、その間をひたすら真っ直ぐ走る。
何も知らなければ、こんなに気持ちのいい道は滅多にないのだろうけど、かつては緑地には家が立ち並んでいたと思うと胸が痛む。

~阿武隈ライン~
国道349号線に入る頃には山に近づき、震災の爪跡を見かけなくなって正直ホッとする。

14時頃になって丸森町は金八寿司の近くまで到着。
思っていたよりも早く着いたけど、残念ながら寿司は13時まで。というか、のんびり寿司を食っている余裕はない。

「阿武隈ラインに行けば、店もあるやろ。ライン下りもある観光地やし。コンビニ休憩ばかりもつまらん」
と、阿武隈ラインに入る手前のコンビニ駐車場で決める。

しかし、甘かった。甘すぎた。

ライン下りということで、勝手に地元埼玉の長瀞を想像していたのだけど大間違い。
いけども、いけども、何にもない。
道は緩やかなカーブを繰り返してとっても楽しいのだけど、店なんてどこにもない。

走りながら写真を撮ってみる
0904阿武隈ライン1400.JPG

「何もない。ライン下りの乗り場は向こう岸やったし・・・。」
進むにつれて道も細くなり、時折すれ違う対向車がいて、
「良かった、この道は続いているんや。」と安心するくらいに頼りない道になる。

そんな折に見つけたのが、

「桃直売」

の看板。

「土産」とか「お食事」の文字は一切なく、「桃直売」の看板だけ。


農家の無人販売かもしれない、しかし、自分の第六感が「ここや!」と告げたのだ。
見上げた建物のテラスが休憩所っぽく見えた、休憩所があるなら食べ物も売っているに違いない!

看板に従って急坂を上がった先にあったのは、地元農家の販売所。

あがらいん伊達屋
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当然ツーリングマップルには載っておらず、後からきた地元ライダーの人に「よくここを見つけたね!」と感心されてしまった。

自分の直感は、良くも悪くも外れる。
残念ながら、「食事」と呼べるほどの食べ物はなかった。おにぎりは売り切れてたし。
でも、残っていたパンはとても美味しかったし、古代米を使った甘酒には言い知れぬパワーをもらった。

しかも、扱っている地元の果物とか野菜とか、信じられないくらいに安かった。
まさに自分らの「ツボ」だった。

「少し休憩したらすぐ出発」の予定なんか完全に頭からぶっ飛んで、土産選びに没頭するカミさん。

宅急便で送ったお土産 受け取れば旅の思い出
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通り過ぎるだけなんて勿体無い! 阿武隈川をバックに。
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阿武隈ラインを抜ける頃には随分と日が傾き出していた。
「こりゃ、日が沈む前に宿につくのは無理だな。」と確信する。

~磐梯吾妻スカイライン~
スマートフォンのグーグルマップを駆使して、飯坂温泉郷を抜けた頃には既に16時過ぎ。

「磐梯吾妻スカイライン」の標識を目にして、「やっとここまで来たか。」と、ほっとしたのも束の間。
晴れ渡っていた空がいつのまにやらどんよりと曇り、今にも降り出しそうな気配。

追い打ちをかけるように電光掲示板には「磐梯吾妻スカイライン 7時~17時」の文字が・・・。

「スカイラインって、24時間走れるんじゃなかったの?!」
「17時までにゲートをくぐればいいはず!」
引き返すか迷いながらも先を急ぐ。

16時45分。ホテルが立ち並ぶ区域を抜けた先、無情にもゲートが閉まりかけ、その横で係員が手を振っている。

「時間切れですか?」
正確には定刻に間に合わなかったのであり、持ち時間が尽きたのではない、でも、心境としては「時間切れ」だった。

ここまで来て引き返すのか、またルートを考えなければ、と、既に諦めた自分に係員の人が

「火山ガスの影響で時間制限してるから、止まらずに走り抜けるならいいよ。」だって!

もちろん、「止まりません、走り抜けます!」と、返事もそこそこに走り出す。

が、雨雲に包まれた磐梯吾妻スカイラインは甘くなかった。

ガスで視界が効かない中を進む。誰もいない。磐梯吾妻スカイラインを貸切って、すごい贅沢?! なんにも見えないけど。

ガスっていて視界悪し
0908霧のスカイライン1700.JPG

標高が上がるにつれて気温は下がり、メッシュジャケットでは寒くなってくる。
下半身も寒い。そういや革パンって保温性が全然ないんだった、と身に沁みて実感する。

0909浄土平にて1710.JPG
誰もいない、休憩所のゲートも封鎖された浄土平で一息ついてカッパを着込む。
自分は冷えて仕方ないのに、メッシュジャケットにメッシュの革パンのカミさんは「冷たくて気持ちいい」だって。
皮下脂肪の厚さの違いか?

下り出すとガスも晴れてきて絶景が広がる
絶景.JPG

が、立ち止まるとパトロールの人が追いついてきて
「止まらないで下さーい」と追い立てられるので、落ち着いて景色を楽しめなかった。
ま、仕方ないんだけど・・・。

磐梯吾妻ラインを抜けて、コンビニで一息着いた時はすっかり日が沈んでる。

「1時間毎に休憩したい」なんてカミさんは言ってたけど、阿武隈ラインで休んでから3時間以上は経ってる。
ここまで休憩なしで走ってこられたのは、古代米甘酒の効果に違いない!

ここにきてカミさんのiPHONEのバッテリーが切れかける。
「モバイルバッテリーを忘れた! 折角充電したのに・・・。私ってドジ」と自らに呆れながら新たに充電池を買うカミサン。
「これで、あとでバッテリーが見つかったら、2重にドジだね。」と笑う自分。

本来のルートでは下道のみで走る予定だったけど、それでは更に遅くなる、ということで磐梯吾妻自動車道を使うことに。

猪苗代磐梯高原から会津若松までを走ったけど怖かった!
殆ど照明が無い上に高速道の割には道が曲がりくねっていて、全然気が休まらない。
会津若松の標識が見えたときは本当にホッとした。東北道の10時間よりも疲れた気がした。

~会津野YH~
会津若松ICを降りたときは、今日のツーリングは殆ど終わったと思った。でも、大甘だった。
今日の試練はここからだったのだ。

「ICを降りて国道を進んだら、一つ目の信号を左に曲がって真っ直ぐ。信号のある交差点も真っ直ぐ」
で、いいはずだった。

なのに、一つ目の信号を左に曲がって真っ直ぐ進んだらT字路になってた。直進路もあるけど、民家につながってるみたい。

カミさんがスマホを使って現在位置を調べる。
隣に行こうと足でバイクを漕いで近づくと、右足が地面につかない!

田んぼに近づき過ぎてしまい、斜面になっていたようだ。
必死になってバランスを立て直し、なんとか持ちこたえる。
あのまま田んぼに倒れていたら、バイクに挟まれ、最悪は泥に埋まって溺れ死んでいたかも・・・。
今回のツーリングで一番焦った出来事だった。

これ、ZZR1100だったら間違いなく倒れてた。KLX250で良かった~。

なんとか現在位置を割り出して、カミさんが先頭を走ってYHを目指す。
当初のルートにも乗って走るけど、何しろ周りは真っ暗で何も見えない。

かなりYHに近づいたと思ったところで、
「わたし、YHにたどり着けないかもしれない!」
と、カミさんがまさかの弱音を吐く。

ここで一緒にオロオロしても状況は悪化するばかりと判断し、なんの根拠もないけど
「あと少しだから大丈夫、とりあえず自分が先を走るから」
と、先頭を交代して走り出す。この時既に20時。
やっぱり知らない土地は日が暮れてから走るべきではないのだ。今更だけど。

道なりに走ってチェックポイント(?)の踏切を越えたところでバトンタッチ。

落ち着きを取り戻したカミさんが先導して、なんとか会津野YHにたどり着いたのであった。

本当にホッとした。
思い返しても長い1日だったと思う。
冗談でも誇張でもなく、630キロ走った初日よりも疲れた・・・。

0910YH到着2007.JPG

因みに、家に忘れてきたと思ったモバイルバッテリーはYHで荷解きしたら見つかり、自らのドジっ子ぶりを三段活用ばりに示したカミさんなのであった。

KLX250とW650で行く、2泊3日の東北ツ-リング 1日目 [バイク]

~序~
8月9日から11日にかけて、カミさんと2人で東北をツーリングしてきました。

会津若松にて
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事の始まりは今年のGWまで遡る。
子供が夏休みに入ったら、三重の実家に―足早く帰して、その合間に自分達はツーリングを楽しもうという計画を突如思い立った。

思い立つのは自分で、計画・実行に移すのはカミさん。

「中尊寺金色堂を見たい」という自分の希望を伝え、後はカミさんに任せる。
船頭は―人でいいのだ。

~出発~
8月9日の深夜1時、小雨ぱらつく中、飯能の自宅を出発する。

今日のルートは、中尊寺金色堂を目指して高速をひた走って北上する。その後は一関街道を走った先にある、東松島の民宿「桜荘」がゴールだ。

その距離凡そ630km!

バイクで一日で走る距離としては過去最長だ。

深夜の出発はバイクでは初めて。
自転車なら何度もやっているというのが我ながら面白い。

ガラガラの下道を通って狭山日高ICから圏央道に入る。このあと北関東道経由で東北道に入る。深夜故にできるだけ下道は避ける作戦だ。カミさんのW650、うるさいから・・・。

高速に乗って加速すると、KLX250のエンジン音がカン高くなり、ハンドルの振動も大きくなる。

このバイクで高速を走るのは2年振り。
前を走るカミさんには「100km/hちょいのスピードで」と伝えてたけど、「上限100km/hで」と伝えるべきだったと後悔するけど後の祭り、
風圧と振動に耐えながらついていく・・・。

ひたすら500kmも高速を走って平泉を目指すとうんざりするから、まずは最初の目的地、上里SAを目指す。

自分のKLX250は、リザーブを除くとタンク容量が5Lほどしかない上に、高速では燃費が28km/L前後まで落ちるので、高速では150kmほどでリザーブとなってしまうのだ。

飯能から上里SAまで70km、そこから次のGSのある上川内SAまで約110km、つまり上里SAで給油し損ねると、上川内SAまでたどり着かないのだ。

2時04分 上里SA到着
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バイクを停めると、70km走っただけなのに両手が痺れてジンジンする。
「高速を降りる頃には感覚がなくなっているんじゃない?」と不安を覚える。

腹は減っていないけど、自動販売機でホットコーヒーを買ってカフェインを補給。
フードコートでコーヒーを飲みつつぼんやりしていると、カミさんが、紙コップをセットせずにコーヒーマシンのスイッチを押している。
無情にも(!?)コーヒーが無駄に流れ落ちていく傍らでオロオロするカミさん。
店員さんは無表情を装いながら苦笑は隠せない。

もしや「これが本当のドリップコーヒー♪」なんてウケを狙っていた!?

燃費27.5km/L(走行71.6km、2.6L給油):やっぱり高速走行は燃費が落ちるようだ。

3時48分 上河内SA到着
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眠気を抑えようとコーヒーを飲むけど、ココアにしておけば良かった。

ここまでは交通量も少なく快適に走れている。
猛スピードで抜いていくトラックや車もいないし、。

慣れてきたのか手も痺れなくなった。

駐車場には結構な数の車が駐まっていて、どうやら車中で仮眠してるみたい。
結構冷えてきたので、メッシュジャケットの下にインナーを着る。

徐々に夜が明けてきて、周りの景色が見えてくる。山と川、田園が広がるばかりで、遠くへ来た実感が湧いてくる。
明るくなるにつれて車の量も増えてくる。

燃費29.9km/l(116.6km、3.91L):少し良くなる。高速走行にも慣れてペースが落ち着いた?

5時45分 安達太良SA到着
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空腹がMAXとなり、豚汁定食を食べる。食べたら眠くなり、ベンチで横になって仮眠を取る。
食事と仮眠を合わせて1時間と少し休憩をした。

セミの鳴き声を聴きながらベンチで仮眠。
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燃費27.4km/l(120.1km、4.39L):再び27km台。車が増え出して、追い抜きが増えた?

8時55分 菅生PA
少し休んでガソリンを補給したら出発。

の予定だったけど・・・
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菅生PAをでると、流れているけど結構混んできた。夜のツーリングは快適だったなあ、と思いながら走る。

この辺りで雲行きが怪しくなり、何度も雨に降られる。
断続的に何度も降られるけど、メッシュジャケットに染み込むほどではないのでカッパは着ずに済んだ。

燃費29.1km/L(97.2km、3.34L):車がさらに増え、追い越しが減った?

10時20分 長者原SA到着
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ここから目的地の平泉前沢ICまでは50km。もはや目と鼻の先だけど、下道に降りてGSがないと困るからガソリンを補給するのだ。
すぐに出発するつもりだったけど、昨夜30分しか眠っていないカミさんが眠気の限界を迎え、ベンチで30分仮眠をとる。

燃費27.9km(64km、2.29L):再び低下する。

11時56分 平泉前沢IC到着
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ICから中尊寺までは10分ほど。
道路沿いの案内に導かれて12時過ぎに到着!

計画では9時には着いてるはず。予定通りには行かないということやね。
ペースは予定通りに100km/h前後で走ってきたけど、思っている以上に休憩時間が長かったようだ。

急な坂を登り、汗をかきつつ広い境内を歩き、金色堂とご対面を果たす。
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こんな山奥にこれだけの贅と技術の限りを尽くしたお堂を建てられるなんて、藤原氏の栄華が忍ばれる。
その藤原氏を滅ぼした頼朝ですら金色堂は破壊せず、現代まで保護されてきたのだ。
頼朝自身がこのお堂を見たかは知らないけど、歴史が今に繋がっている事を感じるこの感覚が好きだ。

趣ある藁葺き屋根の茶屋で一服。
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甘すぎないあんみつが美味しかった。

15時すぎ、中尊寺を後にして一関街道を辿り、石巻を目指す。

「平泉は緑豊かというよりも、緑の中に街が埋もれるようにある感じだなあ。」なんて思いながら走っていると、あっという間に岩手県から

宮城県へと入る。もっと岩手を走りたかったなあ。

一関街道は国道432号線。車は殆ど通らずペースは上がるけど、流石は3桁国道。
時々1車線になり、さらに狭くなって北上川べりの土手や町中を走る。

北上川の川幅は広いのに、関東の川と違ってウネウネと蛇行しながら流れている。
それだけ手が加えられていないのだろう。 東北に来た実感がさらに増してくる。

石巻では3.11で多くの人が避難した日和山公園を訪ねる。
今は整地されて緑の台地となったところに、かつては家が立ち並んでいたとは俄かには信じがたい。
何事もなかったかのように高台から見る海は穏やかだった。

石巻のGSで給油。
燃費37.6km/L(トリップメーターをリセットしてしまい、推定値):下道オンリーならこんなものだろう。

石巻からは国道45号を走り、夕暮れで混雑する松島市内を抜けて東松島に入れば宿はもうすぐ。

が、夏祭りで交通規制がかかり、看板の案内通りに進めずに迷いまくる。

日も暮れかけた18時47分 民宿「桜荘」到着
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一日で628km。
ほとんどが高速で流れも良かったせいか、思ったほど疲れてない。
手の痺れはないし、お尻も痛くない。

疲れてない、と言ったら、もちろん嘘になりますが(^^;)

漁師宿だけあって晩ご飯は海の幸のフルコース!
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主人がさっき採ってきたというウニ!
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写真にはないけど、気仙沼で上がったサンマの塩焼きが、これまで食べたどのサンマよりも大きくて美味しかった!

遠かったけど、来た甲斐があったな~!

明日はどこに行こうかな?


・・・なんて気ままな旅がしたいな~。
 
実際は明日のお宿もルートも決まっているのだ、残念ながら。